Xperiaレビュー その2 日本語入力
ちょっと前までフルキーボードのない携帯は買わないと思っていました。しかし、ある人からiPhoneやandroidではフリック入力というのがあって、キーボードがなくても困らないという話を聞いて、実際に見せてもらったら確かに結構速い。Xperiaを買ってみて、自分でもフリックを使うようになって分かりました。
「フルキーボードなくても良し。」
そんなわけで今日はXperiaでの日本語入力についてのレビューです。
Xperiaには実は色々な日本語入力ソフトがあります。
- POBox Touch
- Simeji
- OpenWnnフリック対応版
- OpenWnn plus
などなどです。この他にもいくつかあるようです。
POBoxTouch
Xperia標準の日本語入力システムです。フリック入力はありませんが、よくできていると思います。QWERTYベースですが、日本語入力時には不要なキーが非表示になったりキーの大きさが変わったりして、使いやすくなっています。最初、このままこれを使ってても良いかなとも思ってしまいました。フリックがないので結局使うのをやめてしまいましたが、標準搭載としてはよい出来だと思います。
Simeji
Androidで日本語入力と言えばこれがもっとも有名だと思います。Androidで最初にフリックを導入したのはこのソフトらしいですし、Wnnの辞書+SocialIMEによる変換、極めつけはマッシュルームという独自の拡張メカニズムで、あとからプラグインを導入することで絵文字入力やメールアドレス入力用の機能を追加できます。新しい機能を導入するのが早い傾向があるようです。一方で不具合が多いといわれることもあるようです(実際どの程度かは分かりません)。私の場合、ブラウザで メニュー→移動 を使うときに通常はそのページのURLが全選択されている状態なのですが、なぜかSimejiを使っているときは何回かに一回は全選択が解除されてしまいます。そうすると検索が非常にやりずらいので結局使うのはやめてしまいました。
OpenWnnフリック対応版
Wnnをベースにフリック入力をできるようにしたものです。現時点では私をこれを使っています。理由としては、以下があげられます。
- 安定している
- 今のところ目立った不具合がないです
- 感覚的にフィットする
- フリックの感度や、予測変換などがなんとなく自分にあっている気がします。
使い勝手は良いのですが、Simejiのマッシュルームのような拡張機能がないのが寂しいところです。
OpenWnn plus
こちらもWnnベースで機能拡張したものです。OpenWnnフリック対応版と比較したときの最大のメリットはマッシュルームに対応しているので、Simeji用のマッシュルームアプリがそのまま使えるということです。UI操作性もOpenWnnフリック対応版に近いので一時これを使っていましたが、私の環境では結構な頻度で入力不能になってしまうことがあるので使うのをやめてしまいました。現在でもマッシュルーム機能を使いたいときはたまにこちらに切り替えることもあります。今後に期待しています。
メールアドレス入力に関して
Androidを使い始めてちょっと驚いたのが、メールアドレス入力です。通常の携帯のメールアプリでは、あて先入力時にアドレス帳を開いて送り先を選んで戻るというのが当たり前でした。ですが、私が試したAndroidのメールアプリ3つはどれもそのような機能がないのです。その代わりにできたのが、名前かメールアドレスの最初の2文字を入力すると残りを補完してくれるというものでした。これはウィジェットの機能なのか、IMEの機能なのかは調べていませんが、上記のIMEのどれも同じ振る舞いでした。
この辺がAndroidらしいところなのかも知れません。しかし、困ったことにフリガナ入力では補完はしてくれないので、漢字を2文字入れるか、メールアドレスの先頭2文字を入れるしかありません。欧米人ならこれでも良いのかも知れませんが、日本人にはちょっと辛い仕様です。そこで便利なのがマッシュルームアプリです。すでにアドレス帳からメールアドレスを選んでくるものもあるのでこの問題は解決できますし、他にも絵文字などさまざまな拡張が開発されているのでこの領域は予想以上に便利になっていくかもしれません。